逗子 T邸
旗竿地という、四方を隣家に囲まれた閉じた環境の中で、
どのようにして家族がのびやかに過ごせる場所をつくるか
そこからこの住まいの計画は始まりました。
ご家族が何よりも大切にされていたのは、「家族みんなで過ごす時間」。
その想いに応えるため、建物を“コの字型”に構成し、外部の視線をやさしく遮りながらも、内に開かれた空間を生み出すことを考えました。
建物の中心に生まれたのは、小さな「中庭」。
この中庭が、外に開けない敷地条件の中で、光と風を取り込み、家の中心に心地よい抜けをもたらしています。
さらに中庭の先にはウッドルーバーを設け、外部からの視線を穏やかに遮りながらも、自然の光と風は通す工夫を施しました。
中庭に面した開口部にはカーテンを閉める必要がないほどのプライバシーがあり、いつでも窓を開け放ち、柔らかな光とともに暮らすことができます。
旗竿地という制約の中にこそ生まれた、「内にひらかれた、穏やかな家」。
そんな想いをかたちにした住まいです。
竣工 :2021年
用途 :専用住宅
構造 :木造軸組 2階建
設計 :スターホーム株式会社 在籍時担当作品 < 担当 / 松野 >
構造設計 :馬場貴志構造設計事務所
施工 :スターホーム株式会社
写真 :東涌宏和
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