2025.07.14 15:20鎌倉 F邸北東西側には山々の稜線を借景とする風景が広がる敷地である。自然に囲まれた魅力的なロケーションでありながら、西側にはお墓が隣接し、南東には隣家が近接しているなど、いくつかの環境的な制約も抱えた敷地でした。この「恵み」と「制約」の両面をどう調和させるか。それが、この住まいをかたちづくる上での大きなテーマとなりました。私が目指したのは、周囲の自然を最大限に取り込みながらも、家族が安心して過ごせる「静かで...
2025.07.14 15:15北鎌倉 H邸初めてこの土地を訪れたとき、そっと息を潜める様な穏やかな空気を感じました。敷地の前には細い道路が通っており、意外にも多くの人が行き交います。そのため、最初は敷地をぐるりと囲いプライベート感を確保したいと考えましたが、クライアントとの対話を重ねた末、街に向かって開いていく計画としました。周囲にはすでに街と調和したランドスケープが広がっており、その流れを敷地内にも引き込むことで、街並みの一部をつくり出...
2025.07.14 15:10葉山 T邸この敷地は、幅約5メートルの細長いアプローチを持ち、奥へと伸びた先でL字に折れ曲がる少し変わった形をしています。さらに折れた先では敷地の幅がさらに絞られ、奥行きがわずか2メートルほどしか取れない部分もあるなど、法的な制限も含めて、建てられる範囲が限られた場所でした。また、隣家が境界線いっぱいまで建っているため、建物の配置には細やかな配慮が求められました。そんな敷地に暮らすクライアントは、マリンスポ...
2025.07.12 15:00鎌倉 H邸新しく10区画に造成された分譲地。その一角に建つこの住まいの計画は、更地からのスタートでした。初めて敷地を訪れたときまわりにはまだ何もなく、静けさの中に広がる青空がとても印象的だったのを覚えています。その後、少しずつ周囲に建物が建ち始め、街としての風景が形づくられていきました。この計画では、そうした「街の中での暮らし」をどう育てていくか、特に「プライバシーの確保」と「街とのつながり」のバランスをど...
2020.12.31 15:00逗子 T邸旗竿地という、四方を隣家に囲まれた閉じた環境の中で、どのようにして家族がのびやかに過ごせる場所をつくるかそこからこの住まいの計画は始まりました。ご家族が何よりも大切にされていたのは、「家族みんなで過ごす時間」。その想いに応えるため、建物を“コの字型”に構成し、外部の視線をやさしく遮りながらも、内に開かれた空間を生み出すことを考えました。建物の中心に生まれたのは、小さな「中庭」。この中庭が、外に開け...
2019.12.31 15:00逗子 Y邸当時、クライアントと初めてお会いしたとき、敷地には長い年月を過ごした古家が佇んでいた。この建物を活かしてリフォームするか、それとも新しく建て直すか計画はその選択から静かに始まった。リフォームと新築、それぞれが持つ可能性と限界を丁寧にすり合わせていき、最終的には新築として新しい住まいを形づくることになった。新築に向けてクライアントからいただいた要望は、とてもシンプルで明快な2つ。「とにかく広いリビン...